吾妻栄子

特集から興味を惹かれて拝読しました。 「憧れの美少女から拒絶されて男主人公が殺害した」かと思わせてどんでん返しが来る展開は巧いです。 「ホームレス」ではなく「ルンペン」とするなど当時らしい言葉遣いにしている点も興味深かったです。 特に下宿先の女将マチ子さんの口調などは当時らしい雰囲気がありますね。 零落した男主人公が囚われる百合の幻想描写にも不気味さと妖艶さが感じられます。 ただ、出てくる人物たちがおしなべてステレオタイプで、肝心のヒロインの百合子に読んでいて全く魅力が感じられませんでした。 男主人公との現実的な関わりの描写を読んでいると、 「ああ、ハイハイ、とにかく絶世の美少女、深窓のご令嬢なんですね」 「お嬢様と書生の許されない恋か、ベタだなあ」 と却って白けてしまいました。 理想化された美少女像なりにもっと血肉の感じられる描写で読みたかったです。
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吾妻栄子様、こんばんは。 拙作、真紅の白百合にお立ち寄りくださり、さらにレビューまで頂戴し感激しております。 全く以て仰る通りの至らぬ作品でお恥ずかしい限り(*´Д`) 実はこちら、3ページホラーというイベントで執筆したもので元は3ページ(3000文字以下)のSSでした。 それを野生時代の規定に合うように加筆修正しました。その際、もっと規定文字数ギリギリまで深く掘り下げるべきだったと猛省しております。 せっかく読んで頂けたのに肩透かしのような読後感、本当に申し訳ありません。 頂いたレビューを胸に刻み、これからまた精進致します。 貴方さまの貴重なお時間を頂いたこと、深く感謝しております。 本当に
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わざわざご返信どうもありがとうございました。 「これは賞を取りプロの編集者がOKを出して商業誌に掲載された作品だ」という迷いはありましたが、受け止めて下さる作者様で良かったです。
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