えふえふ

拝読致しました。圧巻の短編でした。 ストーリーラインは、父親の失踪と母親のネグレクトという酷い目に遭っているクラスメートを救おうとして委員長が奮闘するも、やり方が間違っていたために自分もクラスメートも逆に追い詰めてしまう……というもの。 いい意味での委員長の「若さ」が溢れ出ている作品でした。「救ってあげられる人を愛してしまう」という共依存的な心理もリアリティある描き方がされており、どっぷりと感情移入できました。きっと万引きがバレなかったら彼女はずっと同じことを続けていたんだろうな……と、私としてはホッとした次第です。 飛田が悪者にされてしまった展開は最終的に飛田を救う結末に向かわせるのですが、委員長の中には若さ故のあやまちによるほろ苦い思いを残させています。形は違えど多くの人が若い時の失敗はあり、そのほろ苦さは共通です。 心に染み渡る素敵なストーリーでした。 最後になりますが、2回目の妄想コンテスト大賞おめでとうございます。
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えふえふさん、レビューありがとうございます。 もしも万引きがバレなかったら、と考えると確かに恐ろしいですね。その数が増えれば委員長はもちろんのこと、飛田もより苦しんだのだろうなと思います。早々に気づかれたのは幸運なのかもしれません。 心理描写についてのお褒めの言葉もありがとうございます。感情移入したとのこと、書き手として嬉しく思います。 こちらこそ素敵なレビューをありがとうございました!
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