二瀬幸三郎

二瀬幸三郎です。 イベント/_event_view?e=158155より罷り越し、拝読させていただきました。 貧しい故郷を救うためにギルドを立ち上げるべく、その権利を求めて闘技大会への出場を決めた少年と少女…… そんな二人は様々な出逢いを通じ、やがて[神と悪魔]、延いては世界と人間の創世について知ることとなる…… 剣と魔法の世界を舞台とした王道のファンタジーストーリーでした。 人と悪魔、そして神についてこの世界観独特の解釈があり、また、それをシリアス分とコミカル分をテンポ良く混ぜ合わせた文章で展開されております。 ただ、その肝心の[世界観]に関する説明――例えば、世間でどれほど魔法が浸透しているのか、テクノロジーはどの程度なのか(魔力供給を電線に例えているシーンがあることから、電気は一般的なのでしょう)、加えて、背景や人物(髪型や顔立ち、服装といった外観)など、不足していると見受けられます。 また、この手の物語の見せ場である戦闘シーンがあっさりしすぎている感があります。特に後半にかけてはかなり[やっつけ]な文章になっていると思われます。 戦闘シーンは、壮大な物語を盛り上げる重要な舞台装置なので、それを[手を抜く]のは勿体ないと思います。 ついで、ユリンが当初、[闘技大会に出ない]流れになっていたのが、済し崩し的に出場しているところが気になります。 ともあれ、未完の多いネット小説の中で、完結させることは存外大変なので、故に評価は★4つとさせて頂きます。 評価の割に厳しい指摘が占めてしまい、申し訳ありません。

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