【コメント】

俺のこと好きになれよ

『俺のこと好きになれよ』なんて一見傲慢な言葉……でもゴウさんのその言葉には、切なさ、優しさ、苦しさ、あたたかさが滲んでいる。ゴウさんが見る景色を一緒に見れば、恋をすると抱くそんな感情がゆっくりじんわりと胸に広がりました。一点の支えで立つヤジロベーのように、想うこと想われることのバランスを微妙にとっているような峰君。クリスマスという浮き足立ち人恋しさが際立つとき。峰君は、ゴウさんの強引で優しいひと言に甘い疼きを感じる……たぶん静かに育っている、もうひとつの恋。想いを向けてもらうことを期待せず、自己完結してしまう片想い。相手と向き合い気持ちを響かせあう恋。それは甘いだけでなく苦くて切ない想いを抱くもの。ゆらゆらとバランスをとるような優しくも不安定な時間はおしまい。そう心を決める日は、もしかしたら近いのかもしれない。そう思えました。うん、一歩踏み出して欲しい……そうすればきっとまた違う風景が見えると思うから。屈託のない愛されキャラの仙波さん。そんな仙波さんらしさを大切にあたためるように片想いする峰君。その姿をそっと見つめ甘やかし寂しさを時に強引にすくい上げるゴウさん。三角関係で抱きがちな嫉妬より、人を好きになると抱く切なさが強く伝わってくる……物語全体にずっと流れるそんな切なさに胸が甘くキュンとする素敵なお話でした。

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たろまろ／「八月三日」書籍化 2018/12/26 10:51

あーるさん素敵なレビューをありがとうございます！嬉しいです！！！ヽ(；▽；)ノ三角関係ってドロドロになりがちですよね。あーるさんの言うとおり嫉妬に心の大半が染まってしまうから。押し出された妬みという感情を捨てきれず苦しむのが人間だと思います。それは当たり前の感情であり、ゴウさんにも嫉妬する気持ちは確かにある。もちろん峰君にも。でもふたりともに共通しているのが、好きな相手の幸せを望む気持ち。「その姿をそっと見つめ甘やかし寂しさを時に強引にすくい上げるゴウさん」ここ嬉しかったです。そうなんですよね。峰を振り向かせようとアプローチしているというより、しょんぼりした気持ちを紛らわたいと

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