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死にたがりの美学
Nil@激多忙
2018/12/26 17:48
2回目をようやく完読しました。 (正確には、主要箇所だけなら数十回ですw) 暁と黄昏。 正反対のようでそっくり。現実から逃れたいけれど、心の奥底では幸せになりたいと願っている。 でもその幸せの形すら分からない。 死ななければならないと思う暁。 お前は十分生きたがりだ、と諭す黄昏。 本当に、この二人のやりとりは、グッと来ました。 不器用な二人が、二人でようやく一つ分の幸せを感じ始めた時、ようやく始まろうとした矢先の黄昏の事故は、なんとも言い切れない辛さがありました。 ラストは読み手によって解釈は大幅に違うかもしれませんが、私はこの終わり方が良いと思います。 それが小説の醍醐味であり、想像の大切さだと思います。 確かにやりきれない思いが沢山あります。 この方法しかなかったのだろうか、この美学を貫いて、何が残ったのだろうか。 でも正解は無いような気がします。 正解が無いから、二人はここまで悩んで苦しんで来たのかなと。 そしてその複雑な感情を表現する技術、本当にお見事です。 語り口調が変化するあたりも、最初は驚きましたが、今は納得できます。(私の表現力が乏しいため、適切な言葉が見つかりませんが……) 読み手を選ぶ作品かも知れませんが、少しでも多くの人に読んでいただきたいです。 素敵な作品をありがとうございました。
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ヤドリ
2018/12/28 3:08
ご感想をいただけて、言葉にならないほど喜びを感じています。何度も読み返して、きちんとしたお返事をせねば、と思っているうちにこんなに遅くなってしまいました。申し訳ありません。 丁寧に読み解いてくださったことがお言葉の一つ一つから分かって、こんなに幸せなことはないです。正反対のようで、似ている二人。それぞれの“想い”を描けたことを満足しています。 ラストについては、仰る通り様々な解釈、お考えがあるだろうと思います。「想像にお任せする」という形で、このラストは初めから決めていました。そして、これで良かったと私も思います。受け入れていただけたことに安心しました。 嬉しいお言葉をありがとうございます
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