読後、涙が溢れました。 本当に胸が詰まる思いです! 無くならない児童虐待。 身勝手な大人の都合に翻弄され、場合によっては短い命を散らしてしまう罪の無い子供たち。 物語の冒頭、主人公の女の子が置かれている状況がはっきりと分からないまま、お話は進行して行きます。 この見せ方、大変秀逸ですね! やがて…酒に酔って暴力を振るう血の繋がらない男に殺されたのだと分かって来ます。 周囲の人々は皆、口々に母親の方を責めるのですが…女の子は分かっていたのですね! お母さんだけは、自分を愛しく思い、母親の愛情を注いでくれていた事を! やがて、天国へ昇って行く女の子。 しかして!実は、この女の子、神様の采配により様々な人々の子供として輪廻転生を繰り返していたという事実が語られます。 ここの物語のシフトが大変巧みです! そして、辛い人生を終えた後の『ご褒美』…。 『わたしみたいに苦しんだり、悲しむ子がいなくなりますように』 この一文で激しく魂が揺さぶられ!心臓をわし掴みにされました! 『私が死んだ理由』というテーマでこれほどまでに考えさせられる作品を紡ぎ出す、秋吉さんのお気持ちに大変大変感銘を受けました! 果して、我が子が可愛くない親など本当にいるのでしょうか! そんな思いが胸に去来します。 しかし、現実にはそんな酷い親たちがいるのですよね。 深く心に沁みる、大変大変素晴らしい作品です! ご拝読させて頂き、本当にありがとうございました!!
・1件
★にいだ★さま、レビューありがとうございます。 レビューを拝見させていただき、思わず涙ぐんでしまいました。 私自身このように悲しみ、苦しむ子どもたちがいなくなる世の中になることを強く願います。   目を通していただき、本当にありがとうございました。

/1ページ

1件