夏目

恐竜を題材にした作品はジュラシックパークシリーズがありますが、それとはまた違った毛色の作品でした。 恐竜は普通に考えたら怖いものです。 だからジュラシックパークも人間を襲ってくる存在として恐竜を描きます。 一方、恐竜イマジネーションという作品においては、恐竜は化石から蘇る霊(?)というような位置づけの存在になっています。そのフォーカスの変え方が、面白いと思いました。 イマジネーションピッケルで恐竜化石を掘り当てれば、化石に宿る霊(?)が自分のものになるっていう設定も、斬新です。 発掘者を主、化石を従とした主従関係の成立 掘り当てて手に入れるという化石発掘の本質をうまく生かした素晴らしいアイデアです。 恐竜と仲良くなる方法というものがもし存在するとしたら、仲良くなったその先にどんな世界が開けるのか。 そういうイマジネーションを、イマジネーションピッケルというキーアイテムを使ってどこまでも深く掘り下げいく。 恐竜イマジネーションは、端的に言えばそのような作品でございました。 恐竜好き、あるいは冒険好きの方にオススメしたい作品です。
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夏目さま、素晴らしいレビュー有難うございます。この様な文庫本の末尾に書いてあるような解説のような素晴らしい文章でのレビューを頂き本当に光栄の至りです。 自分で書いといてなんですけど4章はこの辺りの自問自答を主人公と父親との会話でやった感じですね…… それこそ永遠に答えの出ない哲学の問題になりますね。 幸運にも続きを書く機会が得られたなら真っ向から向き合わないといけない問題ですし、それに応じたラスボスの存在も考えないといけません ね…… それでは、失礼致します。 レビューの方本当にありがとうございました。これを励みに新しい作品づくりに取り組む所存であります。
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