みぐ

ニートになった雄一が踏切を覗く冒頭の描写は、自分の部屋と狭い視界から見える世界のみで生きている彼の異常さが深く印象に残り、その彼が自分をこの世界に追い込んだ柳原に似た子供に憎しみを重ねるシーンも、とても納得出来る展開でした。 その彼が、踏切で柳原と一緒に子供を助けると言う想像もしていなかった行動を取る事になった件は、リアルなシーンが描写され、彼が未だ人としての感覚を忘れていなかった事に心を打たれました。 ジーンと来るラストにも本当に感動しました。 素晴らしい作品をありがとうございます。
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みぐさん、ありがたい、過分な、本文よりも感動するレビューをいただきまして、ほんとうに、ありがとうございます。本文にではなくて、レビューに泣けてきます。ありがとうございます。 雄一君(仮名)は実話なんです。本当に踏切の脇に住んでいて、僕と友達で、中学二年から会っていません。彼の話は、絶対に救われなければならない。救われる話でなければならない。そう思っていたのですが、どのように救われるのか全くわかりませんでした。でも、作者の意志があれば書けるものなんだな、と、書き終わった今思っています。 お正月早々重たい話をお読みいただきありがとうございました。 本年もよろしくお願いいたします。 宇南拝

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