雪翅

自分に向けられた瞳から、男の子はなんとなく感じ取っていたのかもしれません。 男性の心の奥の優しさを。自分をいたぶる存在とは違い、自分が託した犬に酷い仕打ちをすることなんてできない人だということを。 だから、もしかしたら最後には、「せめてあの犬だけでも、優しい人に託せてよかった」という優しい想いを抱いていたかもしれない。 これは私個人の希望的観測ですが、そう思いたいです。 一瞬の己の言葉や行動に傷付き、いつまでも苦しんでしまうのは、優しい人ばかり。 でも、そうやってきちんと後悔や苦しみを感じられる心がある人こそ、わかり合える誰かに、わかろうとしてくれる誰かに、出逢えるのでしょう。 人の痛みに無関心な人は、きっと他人から見放されていくのでしょうから。 最期に現れた白い犬は、玉城さんへのお礼だったのかも。 自分の心を救ってくれたことに対する男性からのお礼と、苦しみ続けてきた男性を解放してくれたことに対する男の子からのお礼。そして、二人を救ってくれたことへの、神様からのお礼……そんな気がします。 "白い光が咲いた"という表現がとても印象に残りました。 あの光は、男性の心が悲しみから解放された色だったんでしょうね。 いつもながら繊細で巧みな表現力には惹きつけられます。 冬独特の澄んだ空気感が流れるこの作品を、年初めの一月に読むことができて、なんだか嬉しかったです。 今年もlime様作品を堪能させていただきますので、よろしくお願いします( *・ω・)*_ _))ペコリ
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雪翅さん、この短編に素敵なレビューをくださって、感激です。 この世の中って、なぜか優しい人が心を痛めてしまうことが多いような気が、いつもしていました。 もしも悲しい想いを抱えたまま彷徨う魂が居たとしたら、そう言う能力を持つ玉城のような人こそ、必要なんじゃないかと思ったんです。 (本人は、そりゃあ毎日大変だと思うんですが^^;) 雪翅さんがおっしゃったように、きっとあの男の子は男の優しさを見抜いていただろうし、そうあってほしいですよね。 玉城の能力がもうちょっと強ければ、その子の言葉を聞けたのかなあ~、なんて。 そして白い犬。 雪翅さんはあの犬の想いも、すべて読み取ってくださったんですね。嬉
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