利紀

妄コン「ぬくもり」で作品を書いた。 このお題が出てどんなネタでいこうか考えていたとき、閉じ込め症候群というものがあることを思い出した。 初めてのこんな病気(というかはわからないが)があると知ったときは、衝撃を受けた。いろいろ考えさせられた。 今回の作品は、閉じ込め症候群を元にしたが、専門家でもない私に真実はわからないので、フィクションとして形にした。 それにあたって、臓器移植のことやそこに至るまでの行程など、いろいろ調べた。元々人体に興味があるほうだったので、新しい発見もたくさんあって、おもしろい創作ができた。 例えば、登場人物の女の子の心情を想像していたとき、もし結婚しようと心に決めた人が脳死と診断され、いずれ死んでしまうとわかったら、子どもを残したいと思ったりするのではないか、と、私は思った。脳死はまだ、内臓は動いているし、精子を取り出すことはできるだろう。でも、そんなこと倫理的にオーケーなんだろうかと思って調べてみた。 するとやはり、そう思う人はいるようで、その行為を死後生殖というらしい。海外では認められる所があるようだが、日本では認められていないらしかった。 不謹慎ではあるが、おもしろいなと思った。今回の話に組み込もうかとも思ったが、なかなかインパクトのあるなので、話がぶれると思いやめた。これだけで話がもう一本書ける。 ひとつの話を作っていくなかで、ふだんでは気にならないようなことを調べることがよくある。それは新な発見をくれるので、すごく楽しいことだ。だから私は、話を想像することをやめられないのかなと思う。
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もう とても時間が経ってしまったので、このコメントをお読みいただけるかわかりませんが、作品に深い感銘を受けました。 お忙しい事と推察致しますが、どうぞまた創作を続けて下さいますよう。

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