赤羽道夫

小説は人間の苦悩や人生の生きざまを描くもの。この作品はまさしくそれを描ききっていると思いました。基さんの作品は、だからこそ高い評価を獲得できているのだと。 本作も短いながらも、主人公千里の葛藤や隼人の苦悩をしっかり書きあげ、読者は感情移入することができます。 とくに、千里の幼少時代のエピソードを挿入することで、千里のキャラクターとしての厚みをもたせ、不器用にしか生きられない理由に得心でき、ここが基さんの得意技だな、と感じました。 間違いないクオリティで作品を発表し続ける実力は、今後もちゃんとした「小説」を生み出してくれるだろうと期待させます。
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赤羽さん、お読みくださり、ありがとうございます。 じつは昨年秋から、ちょっとスランプで書けなくなっていたので、(過去に書いた作品をアップしたりはしてたんですが…)この作品を書いたときはすごく自信を失っていました。 うう。嬉しいレビューありがとうございます。今後もマイペースに頑張ります。
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基さんも、小説の登場人物のように苦悩しているようですね。太宰治とか、作家は苦悩するようです。 小説と真剣に向き合っているからですよ。僕みたいにのほほんとしていて命を削ってないから、いい小説が書けないのかな、とか。スカイハイでもらった批評の意味がまだわからず、キャラの作り方で迷走してます。 基さんは、人間が書けているから、ここで一皮むけたら、さらにレベルアップするんじゃないですか。
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