天川夏織

とてもいい話でした。 俺と祐介とのんちゃんの関係がうまく描かれていて、良いストーリーだったと思います。 エピソードもきちんとしたもので、俺の心情がよく伝わってきました。 特に良いと思う点は、ひとつひとつの事柄に形容や説明がしっかりされていることです。逆に言えば、やや詳しすぎて長文になっていると感じるところもいくつかあり、多少読みにくさもあります。 これは読点をもっと使うことで、幾らかは解されると思います。 描写をうまく書けるのは素晴らしい才能だと思うので、それそのものを見直すよりも、読点、段落、カギ括弧などをうまく利用して、「読みやすさ」をもう少し意識すれば、さらに良い作品になると感じました。 具体的には、地の文の中で、俺の思いが連続して挿入されているところなどは、ちょっと分けたほうが良いのではないかと思います。 そのほか説明で長くなっている部分は、一度で全部書かないで、後から小出しにしていくのもいいかも知れません。 最初のほうでは、祐介が俺を訪ねてきていることと、三人の関係がどうなのか、だけはしっかり伝わるように工夫しないと、読んでいてややそういう大事なことが埋没してしまいかねないと感じました。 などと色々書いてますが、後半は私の主観的な感想なので、あまり気にしなくてもいいですよ。 とにかくストーリーや構成はとってもよかったです。
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