ぜろさん 自分の記憶が確かならば、初レビューです。ドキドキ。 独立連作ですが、ライブのセットリスト同様、順番に意味があるはず。 また、構成は時系列の順番ではないと感じます。 僕等が生まれる前だったり、同じ時代を生きていたり、今から数歩前を進んでいたり。 人形売りの姿形・口調は、実際のぜろさんに似ているのかな? 最初、人形売りは時間軸に縛られない『幽玄の使』という印象。 きっと、人形売りと各章の登場人物のやりとりは、他の通行人には認知されない。 彼が居る時だけは『3.7次元』くらいの扉が開かれている。 優れた作品は、行間や余韻を、読者にもたらす。 あれこれ想像し、補完し、自分の世界と融合できるし、続きを夢想できる。 登場人物がひた隠しにする事実や、本人すら知らない真実。 そんなものを、さらりと言ってのける、まるでジョハリの窓を全て覗いているような人形売り。 アカシックレコードの住人かも。 現代ファンタジーやミステリーと感じる方もいると想う。 でも、これは純文学のヒューマンドラマ。 そこが大きな魅力。 そして恐らくは、伝えたいこと、伝えたくないこと、喪ったもの、忘れたもの、なくした振りをしたもの、様々なカルマが渦巻いている。 普遍的なテーマから、造詣が深くないと出てこない発想まで、等しく料理してくれます。 果たして、人形が選んで招くのか、人が選ぶのか・選ばされるのか? 悪戯に運命を弄ぶでもなく、救いの手を差し出すでもなく、非を責めるでもない。 だって、只の人形売りですもんね。 創るでも操るでもない。 ただし、人間の方は操られるかもしれない。人間使いではないとも言っていないから。 僕は特に3・4・8のエピソードが刺さりました。 共感ではなく、共鳴と言うべきか。 きっと、読者の方も、記憶にすらない忘れたもの・かつて手を離したものに共鳴するはずです。 その後、それを想い出して、どう行動するのかは、僕達読者次第。 その行動が良いか悪いかは関係ない。 だって、画面を通して、自分のフォーチュンドールを手にしてしまったんですからね。 これってレビューなのかな?笑
・26件
わー!ユウジロウさん、初レビュー有難うございます!(初のハズだ) 3、4、8、は、特に社会問題性の高いものですね。現実にありそうな主題、と云うのが何れも念頭にありました。ニュースアプリやWebニュースでしか(テレビを見ないので)事件や社会問題コラムを目にしないので、刺さったもの、もやっとした気分が残るもの、そういうトピックスは脳内ストック行きなので、この様な形で問題提起として吐き出してますね。3、4、8は、その要素が強く出てるので、リアルな社会問題や時事ネタが好きなユウジロウさんにはツボついたかな。 よく、人形売りのやり口が喪黒福造の様だとの感想を貰いますが(笑)、笑ゥせぇるすまんもフォー
1件25件
ぜろさん そうですね。時事ネタでもあり、普遍的なものでもあり、というのが好きなんだと想います。 喪黒福造。笑 ヴィジュアルは対極ですけどね。天野さんのイラストっぽいのをイメージしてます。 見知らぬ坂、霧深い森、窓のないエレベーター、謎のお店のシャッターなんかは異世界に繋がりそうですね。 2はヒューマンドラマテイストが濃くなっているんですね。読了までお待ちください。 引き続き宜しくお願いします。
24件

/1ページ

1件