三行から参加できる超・妄想コンテスト第92回「ぬくもり」/_ofcl_evt_outline?e=157947にて、 ピックアップルーキーに選ばれていた作品です。おめでとうございます。 平安時代だと『男色』は流行していたらしいです。 だから、それだけなら一条鷹泉の恋も禁忌ではなかったんでしょうが、 「作者は何を巨大な爆弾を投下しているんだ!?」とビックリしてしまいました。 「予想外」と云うより、「こわぇよ!」って思いの方が強かった。 平安時代って認知度は低いけど、時代劇だと実は人気なジャンルなんですよね。 確かに、「平安」と云うように鮮やかな貴族文化を想起して、夢がある時代ですよね。 話自体は★★★★★だったんですが、ごめんなさい。 ★1個ぶんだけ減点してしまった理由は、作中の英語表現です。 芥川龍之介の「羅生門」でも『センチメンタリズム』って単語が出て来るんですが、 僕は時代劇の中で横文字表現が出て来るのは苦手です。  確かに、現在の日本語表現は平安時代に無かったものばかりです。 漢字の二字熟語なども翻訳から明治以降に作られた物が多いですし、 石原慎太郎により「太陽族」ブームが起きて「カッコいい」って表現が生まれたり、 2000年代にゲイ(BL)文化から「イケメン」って表現が普及したりと、 僕達が当たり前に使っている言葉は確かに平安時代には無かったってのも分かりますが、 やはり横文字は時代劇の雰囲気を損ねてしまうのではないか。 プロ作家でも時代劇で英語を平気で使う人も多いですが、語彙が少ないと感じてしまう。 時々、難しい漢字や色の表現が出て来ると、平安時代らしいなぁと思ったので、 次に時代劇を描くなら、出来るだけ英語表現を失くすと雰囲気が出ると思います。

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