恋は盲目  この言葉には続きがあり原文では以下の言葉となります。 love is blind, and lovers cannot see the pretty follies that themselves commit. Shakespear 恋は盲目であり、 恋人たちは 自分たちが犯す愚行に気づかない。               シェイクスピア  「ベニスの商人」からの一文はあまりにも有名で、その言葉がこの物語に登場する怜様に当てはまりますが、彼女はそこから一歩前進して自らの愚行を感じ取り、愛する悠斗に自ら犯した過ちを修正しようと一計を案じます。  そう、その一計がこの物語の主軸となり、成功することなく失敗してしまう事こそがこの物語の面白さだと感じました。  ラブ・トラブル・ミステリー・コメディというところで御座いましょう。  あまり作品をジャンル的にカテゴライズするのは宜しくないと思っておりますが、この作品をまだ読んでおられない読者様に対しての予備知識として書かせて頂きます。  人は好きな人を振り向かせるために、たまにとんでもない事をしてしまいます。  それは、難しくそして硬く言えば、人間の独占欲からなるものだと思います。  例えば、好きな人に言われたい言葉を期待していたのに、その真逆の様な言葉を投げかけられる。当然、その言葉は言われたくなかったので怒り出す。そのようなシチュエーションは多々あると思います。  これは、人間の欲求です。  しかし、この作品はその欲求が満たされた時からその後の話になります。  欲求が満たされると人は、冷静になります。  満足は、逆に脳を冷静にさせるもので怜様は、自身がしでかした過ちを後悔してしまいます。  ですが、それは言えない秘密、好きな人が自分を嫌いになってしまうかもしれない。  その為にした行動が物語の中で事件としてミステリアスに展開されてしまう。  良く練られた作品で、7頁があっという間に過ぎて言ってしまう。  最後まで読んでいくと怜様と悠斗様の関係をより強きものにして、最後の悠斗様のセリフは、彼の心の広さと誰にでも好かれる要素を満載していると思わせるセリフで締めくくられる。  謎が解けて最後にほっこりさせてくれる。  素敵な作品でした。  視点を友人に置いたことも、悠斗様という人間性を浮き彫りにさせる為に一役買っています。  短編として完成度が非常に高い作品だと思いました。 <m(__)m>  
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とても素敵なレビューありがとうございます! 本当にめちゃくちゃ嬉しいです。 もっともっと面白い作品を目指して、これからも頑張ります!
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遅ればせながら初めまして、土佐屋治兵衛(とさやじへえ)と申すもので御座います。中の人が非常に恥ずかしがり屋なもので御座いますから、この文章の中の登場人物として、胡散臭い下衆な悪徳商人という設定で斯様な文章を書いているもので御座いまして、いわゆるアバターで御座います。 <m(__)m>モジニンギョウデゴザイマス あの作品以上にもっと面白い作品をお創りになられようとしておるので御座いますか、流石で御座います。 土佐屋もあなた様みたいな作品を書ければよいのですが、如何せん、自己満足な作品しか書けませんので、他者を楽しませる力量を持つあなた様に憧れてしまいます。 しかし、これは無いものねだ
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