紗真

ファン登録させていただいているため、サイトを開いた時の更新通知でこの作品を知る事ができました。タイトルに惹かれて読み始めたのは11ページのあたりまで更新されていた頃で、これは途中までの段階で一度レビューして古参ぶっておきたい!と思っていたのですが質の割に速いペースでどんどん更新されていき、これはうかうかしていられない、と思いこちらを書いています。 特筆したいのが中年男・奥平の描写です。 体臭、振る舞い、容姿といったあらゆる要素から漂う不快さが大変上手く描かれています。"男性向けのエロマンガに出てくるモブレ役のオヤジ"━━なんというわかりやすさでしょう。 初っ端から印象が悪く口も悪かった奥平ですが、22ページで最悪な行動に出て以来酷いシーンが続きます。 23ページの磯部が事切れるシーンで、これよりまだ酷い目に合うの!?と頭を抱えたくなりながら読み進め、25ページから始まる奥平のターンに吐き気と怒りの連続でした。 26ページの『びたん、びたん』のあたりに作者の容赦の無さが感じられます。こういった描写を取り入れるにあたって、中途半端で終わらせない徹底的な姿勢でいらっしゃるのでしょう。 閉鎖空間での胸糞祭り、どんな形で収集がつくのかと思いきや34ページで急展開が訪れます。最初から最後までエレベーター内で繰り広げられる物語だと決めつけてかかっていただけにこれは興味深いです。 38ページのもう死んでいる磯部に再び降りかかる災難といい、46ページのアトラクションの比喩といい、不快さや恐ろしさの表現が本当に上手いです!美しいものを称えるのと同じか場合によってはより難しいかもしれない、不快なものをとことん不快に書くというのをここまでリズミカルに行える筆力が羨ましいです。個人的には翼だけでも行きてほしい…!! 現在読んでいるのは46ページまでです。続きが気になりますが、進むのが怖い気もします!
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紗真様こんにちは!そしてまさかの長文レビュー……あああありがとうございます、本当にありがとうございます!更新は、明日意向ほぼ二話ずつしていくことになると思います。そうしないと、竹書房のコンテスト締め切りに間に合わないので(遠い目)ますますハイペースで進んでいきますが、何卒よろしくお願いいたします。 奥平は、とことんゲスさを出そうと頑張ってみました。結局のところ、彼は極端な臆病さが他者への傲慢と自意識過剰に繋がっているタイプなので、ある意味では非常に人間くさいのかもしれません。そして、閉鎖空間で追い詰められていたとはいえ、人としてやってはいけないことをした報いはきちんと受けて貰った次第です。 翼
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あわわ……ド長文になってしまい申し訳ないです! 『怖い噂』参加作品だったのですか!お忙しい中失礼しました。 途中の段階で面白く、その中でも特に良かった点を一方的に挙げてしまいました。中でも奥平は特にゲスくて……読んでる間胸糞悪さが止まりませんでした。 翼~!!生きてほしい……引き続き追わせていただきます! ハイペース更新との事、お体に気をつけてがんばって下さい!
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