天川夏織

とてもリアルなずしっとした重みを感じる作品でした。ほとんど説明文で構成された独白型の小説ですが、主人公の心情がこれでもかというぐらい伝わってきます。暴力を受けて育った絶望の日々から、満を持して他県に飛び出した若かりし頃、親友と疎遠になってゆく過程、再開と流れてゆく中で変化する心の動きがよく描かれていますね。
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