折梨 平

苦いけど、甘くて酸っぱい。 そんなテイストの、小さくて脆い恋心のお話。 消えない残像のように刻まれた幼少の記憶に、大人になりかけている青年は切なさで悶えていました。 いつも片隅で抱えているそれは、彼女からのメッセージで呼び起こされたもの。 初恋であろうその想いが、鮮やかで丁寧な描写で書かれています。 うーん素晴らしい。素敵。 文学だなあと。すごく澄んだ文字の清流。 とてもとても好きな短編小説でした。 「イイ本」を読みたい人に、おススメです。
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