未知春生

毎日数ページずつ追っていく度、心をほんわかとさせてくれる作品でした。 平安の香り。調度品の美しさや衣の鮮やかな色合い。くすりと笑える登場人物。和やかな可笑しみ。 面白い物語というのは、その世界に入って行って心が遊べるような、厚みと立体感のあるものだと考えています。そういった世界を構築するのには、それなりの時代考証や辻褄の合う設定などが必須です。さらに、それを描き出すための豊かな語彙が必要とされます。 また、書きたいという強い思いと、書き上げるだけの熱量も不可欠です。 そういうものが揃ってはじめて、読み応えのある物語が生まれるのだと思っています。 けいたん様の作品は、いずれもそれらを兼ね備えた優良作であると、私は思います。「ああ、いい本をよんだ」と、読後に思える作品ばかりです。 「小袖かくれの神さま」は、主人公万結姫の恋愛物語になるのかと思っていましたが(私の勝手な勘違いです)、個性豊かで楽しい登場人物のどたばたに絡め取られ、万結姫の婚活は捗々しくはありません。結局のところ婚活は前進しませんでしたが、なんとも優しく楽しく穏やかなラストに心が和みました。 ちょっと疲れた時になどにコーヒーでも飲みながら、是非読んでいただきたい作品です。 けいたん様、素敵なお話をありがとうございました。
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こんにちは(=^ェ^=)けいたんです。この度は、素晴らしいレビューを書いていただきましてありがとうございます。 書きたいというキモチ。それだけがワタシの原動力で、何の経歴も実績もありませんが、こうして未知様のレビューを読ませていただくと、ワタシでも書いていいんだと勇気が出てきます。 作品を書くときに、ワタシはいつも「こうだったらいいのになあ!」という願望から入ります。袖口に小さな神様が住んでいて、落ち込みそうな時に励ましてくれたら心強いのにな。そんな小さな想像が出発点です。 スマホで書きましたから、更新もまばらで、読みにくい所も多々あるものの、最後まで読んでくださって嬉しかったです。 明るくて
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