叔父さんは実の所はどういった欠陥があったのか。そこが描かれないところが不思議な読後感につながります。少女二人の友情物語としても成長物語としても捉えられるストーリーの中に、濃い存在感を放つ、叔父。僕のイメージでは、現在のように医学的に又は社会的に分析され細分化され人々の偏見も薄れた感じではなく、自分が子供の頃の、まだ「精神薄弱」と云う語が差別的に残っていた時代の物語の印象です。どこかノスタルジックな雰囲気をそれが全体的に醸し出し、懐かしみのある風景が浮かぶ作品に仕上がっていると思います。少女達の容姿なども描かれないので現代性がなく、個人的には、近過去時代の話かと捉えました。そのような雰囲気と、温かみのあるストーリー展開で、とても優しい味わいが漂う秀作かと思います。
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朧月院零様、感謝です。とても嬉しいです。書いて良かったと思えるのはこんなレビューを頂いた時ですね。本当に有難う御座います。
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内藤さん、いつもこちらこそ楽しませて頂いてます。叔父、それまでのホラーと違い青春ヒューマンで、でも余計な事は一切描かれないスタイルのままで詳細は読者に委ねる形で、これは味わい深かったですね~。また新作にも追いつけるようにしますね!
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