裏寂れた集落の不気味な因習と伝承、 村社会が根底に持つ排他主義を ホラーとして描き出している…… のだと、最初は思いました。 人が最も残酷になるのは 自分の置かれている立場が 正義だと思っている時なのでは ないかと思います。 社会的悪にはどんな仕打ちを 働いてもいいのだと。 大衆心理がそれを加速させ 淘汰される側の意見など黙殺される。 自分でも、和貴と同じ立場にいたら 果たして秋人を忌避せずにいられたか。 きっと、無理なのだろうと思います。 健造さんや和貴だけでなく 飛田さんの視点を織り込むことで 初めて事態が立体化し、読者も徐々に 現実と意識のギャップに気付かされる。 非常に見事な構成だと思いました。 最初にホラーだと述べましたが それは飽くまで一要素に過ぎず。 人の持つ業に訴えかけるような 多義性、風刺性、普遍性を持った 重厚なヒューマンドラマです。 村人が恐れている鬼の正体は 我々の心に根差しているものだと そう思わずにはいられませんでした。 支離滅裂な文章で申し訳ありませぬ、 心に残る物語を、ありがとうございました。
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ンバさん~、最後まで読んでくださっただけでなく、こんなに素敵なレビューまで書いてくださって、朝からウルウルです( ;∀;) とくに深いテーマを決めて書いたわけではないのですが、書くうちにどんどん想いが膨らんできたのは確かでした。 因習、言い伝えって、本当に正しくて、後世に伝えていくべきものばかりなんだろうか……という疑問もあって。 >人が最も残酷になるのは 自分の置かれている立場が 正義だと思っている時なのでは ないかと思います。 この言葉、ガツンと響きました。ああ、本当にそうだ、と。 自分の中でまだ形になっていないものを、言葉で表してくださって感激です。 ンバさんはじめ、書いている自分
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limeさん、めっちゃ読むのに 時間がかかってすいませんでした(^皿^;)> しかしその分じっくり 世界観に没入できたと思います。 素敵な……と月並みな形容で 一括りにするのが躊躇われる 重厚な物語をありがとうございました(^。^) 人がコミュニティを形成すると どうしたって差別が生まれてしまうのは 哀しいことですね。こうやって 省みる機会を与えてもらっただけでも ありがたいことだと思いました。 ワシもエネルギーいただきまくりです こうして創作家の端くれとして 息をしていられるのは、間違いなく 自身だけの力ではあり得なかったことです。 次回作も楽しみにお待ちしております(^。^
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