流鬼

13年ぶりに村に戻ってきた美しい母と息子。過去のものだった鬼の伝説が今再び蘇る

佐崎らいむ

3時間58分 (142,288文字)

199 5,243

あらすじ

山深い過疎の地、夜千代村(やちよむら)には、村の氏神とは別に、一部の集落の人々だけが祀る小さな神社があった。 その昔、人々に忌み嫌われた鬼を封印した祠。 従属としてカラスをあてがい、村人は穢れを祓う

感想・レビュー 6

何が正しいのか? 真実は何なのか? そして、辿り着く先には…… 想像が膨らむ展開と描写、それでいて先の読めないストーリーに心を持って行かれます。小菊の謎と13年前の真実は最後まで分かりませんでした。
ネタバレあり
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裏寂れた集落の不気味な因習と伝承、 村社会が根底に持つ排他主義を ホラーとして描き出している…… のだと、最初は思いました。 人が最も残酷になるのは 自分の置かれている立場が 正義だと思っている時
ネタバレあり
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オカルトや伝奇小説のようですが、そちらが副次的で、人間の生々しい感情を描いている作品。不思議と、誰かに偏って移入しなかったのですが、最後まで読んでその理由にも納得。高い筆力に支えられた文学小説です。
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