Satori

「お、青春ものかあ」なんて爽やかなタイトルに惹かれて気楽な気持ちで読み始めてしまったが、これまたとんでもない問題作であった(笑) それぞれが心にしまったある秘密。もしかしたらまだ、彼らには本当の意味でそれの分かっていないのかもしれない、とも思った。 目を逸らしながら当たり前の日常を過ごし、寄り添う気持ちのどこかに、離れてはいけないという恐怖があるのではないだろうか。 しかしまた、そうすることでしか彼らは生きることができないのかもしれないと思うと、三人の関係を壊すことも残酷で、考えさせられてしまった。 十代ならではの素直さや優しさ、彼らの正義を、 まだ世間を知らないから……と、単純に上から押さえつけたくないなあと、キャラクターに寄り添って物語を読ませていただきました。 空白から繊細な気持ちを読ませる良作です。
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さとりさん、読んでくださってありがとうございます!! そして、またこんな奴になっちゃって、お恥ずかしい(*´Д`) 春ですし、なんか甘酸っぱい青春ものを……と思ったんですが(爆) 本当にこれ、それぞれの心の中をちゃんと描いたら、とんでもなく殺伐とした想いが広がるんじゃないかと、書いた後ジワジワ思いました。 ここでは助けられた女の子の内面しか描いてないけど、あの二人にとってこの4年間って、いったいどんな葛藤があったのかなとか……。 いや実際、これこの少年二人の視点にして、いつか中編を書いてみたいなと思ってたネタだったんです。(ずいぶん内容が簡略化されたけど) 子供に出来る犯罪って、けっこうあ
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甘酸っぱい青春もの!(笑) 直接書かれてはいなかったけど、多分あの二人には盟約と葛藤があったと思うよ(笑) それがわかるからこそ、愛だなあ……なんて思ったりもしてしまう。 それゆえの罪は、誰が許すのだろう。。。 ディティールを書き始めたらほんともう長編になってしまう内容だと思うので、読者に考えさせるこの内容でよかったんじゃないかと思う。 わたしはこの長さで手を出せないテーマだなあと思うだけに、それを形にする技量に素直に感心しました。 すごい人だ……@@
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