これは名作です。平凡な老女の思い出話しのようですが、社会の底辺と思われている人への尊厳が描かれています。冒頭からノンフィクションのようにリアリティがありますが、終盤に向かって徐々に混沌としていきます。まるでキューブリックの映画のように不思議なエンディング、老女が誰だったのか、聞き手が誰なのかすらわからなくなっていきます。 短く読みやすい作品ですが、社会的なテーマ、文章の構成、不思議な雰囲気、どれをとっても秀逸です。
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