甚平

一足お先の春
拝見いたしました。 季節感のある風景の中で大人になった幼馴染の一コマを描いた掌編でした。 オチの苦いとも爽やかとも言えない所が季節とも通じてよかったです。 真由美の描写に春らしさが強調されている部分は、彼女には春が来ている、 主人公は同じ場所にいる、という表現として私は読み、演出として 面白みがあり良かったと感じました。 難しい関係性の中で、主人公がいつまでも同じ場所で進まないでいて、 その結果、としてお話を見るともの悲しさもあり良かったです。 個人的な感想として、クサくはなるのですが主人公が気づき、思い出を 振り返り、自分の気持ちに気づいた段階で気丈にふるまうような演出に した場合、わかりやすく共感も得やすいかなと感じました。 もっとも、野暮さはあるので必ずしもよいわけではありませんが。 イベントご参加ありがとうございました。それでは失礼いたします。
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