雪乃

辛い時って涙も出ない……何を見ても聞いても感じない。胸が苦しい、誰にもそれはわからない…わかってもらおうとも思わない……1人になるとごめんね、ごめんねと叫び乍、狂った様に泣き叫ぶ……そんな事を繰り返し繰り返し…気付く自分の1部が無くなった事を…夏なのか、秋なのか、冬なのか……方丈様(住職)が教えてくれた。悲しかったら泣きなさい…泣いて泣いて、すこ~しずつ時が経つ…「時くすり」しか 悲しみを乗り越える方法はないんだと教わった………薄紙を剥ぐ様に少しずつ少しずつ…本当にそうでした。廃人の様だった自分が、少しずつ人間に戻りつつあります。でも悲しみ辛さは胸の中にいつもある…でも人に優しくなれた気が、母ちゃんだったら、こうする、母ちゃんだったらきっとこう言ってあげる。骨を盗みに、行きました。分骨はいけないという風習なのを割りばしとスケルトンの容器を持って…その欠片を食べました。育ての母は、私の中変人と思われてもいい。愛してるから自然にそうした。生意気ですが、作者も書く事で確かめていらっしゃるのでは…愛する事は生きる事…生きる事は愛する事……。

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