天川 青大

一夏の目眩を最初から読み返してみました。お見事です。虚々実々の物語から作中人物の女性の息づかいが立ち上って来るようです。作り事であるようで、実は多くの女性が一度ならず、似たような経験をしている筈です。それは逆の立場の男性の場合でも。この作品は、誰でもが秘めて明かさぬ、根源的な欲望と、ときめきの願望を叶えたものと言えます。 人間の心の有り様を、これほど精緻に描き出すのは簡単ではありません。研ぎ澄まされた人間観察と、それに追いつく表現力があってこそ成し得る妙果です。作者様の力量を改めて感じました。勉強させて頂きました。ありがとうございました。
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マジシャンさん、お褒め頂きありがとうございます。素直に嬉しいですね。 実は初回連載の後、マジシャンさんのコメントを読ませて頂き、比喩表現と描写を幾つか変えたことを告白しておきます。 手を抜いて書いたわけではありませんが、あそこまで端正で奥深い論評を頂くと、ちょっと気合いが入りました(笑) 個性の違う創作者同士のバトルなどは笑止に感じますが、優れた書き手の論評には身の引き締まる思いがして奮い立つものですね。 書き上がって、推敲し尽くしてから初回を公開したのですが、それでもまだ改良できると、我ながら発見でした。 初めから読み直されての論評も、深く響いて身に余るものを感じます。今後の執筆に

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