土佐屋治兵衛

人を想う気持ちが素敵だと思える作品です
やっと読み終えました。 最初、この作品を読み始めた時に、何処にでも現実として居そうな人物ばかりで、しかも、目を引くような強力な個性が無い事が非常に目を引いたのを覚えています。恋愛ドラマでは、人物の住み分けが非常に難しいと常々思っています。突飛な人物だと絵空事の恋愛となり、余りに人物がリアルすぎると物語の人物の特定が難しくなってしまう。 この作品での主人公望様は、コンプレックスというもので、人物の住み分けをして性格は温厚で出来る女性として描かれて、友達の美麗様を美人にしたことで望と対照的にしたことも良かったともいます。そして、意中の人志貴様が理想的でたくましい男性像も好感が持てました。読んでいて安心感がある人物たちばかり。ですから、この安心感とコンプレックスをどう絡めて行くのか、というのが非常に興味がわいたことを覚えています。 そして、読み進めて行くと清々しいまでに、皆が普通に良い人(基本、現実として世の中の大勢が良い人です)が物語に現実味を負わせて、夢物語にしない作品に仕上がって行ってるのを見て、この作品は、何が面白いのかと言うと、決して人を欺かないが、何かの拍子ですれ違うけれども信じる心と、冷静に見る目、そして、何よりも相手を思いやる心が巧く描けているのだと思いました。 時に、独りよがりな人も出てきますが、それでもそれが物語のアクセントとなり、全ての恋が丸く収まるようになっているラストを読むのが惜しい気がしてしまいました。 まさか、大勢の方がこの作品を読んでくださるなんて、思ってもいませんでしたが、そうならなかったら、この作品を宣伝して回ろうとも思ってもいました。 誰もが恋愛をするうえで、コンプレックスを持っています。 恋が巧く行かなければいかない程、それがコンプレックスになる。 それでも、真摯な態度で相手を思いやることが出来ればうまくいくのかもしれない。 そう思わせる様な作品です。 続編をこれから読みます。 今度は、どんな恋模様をマスカレード様が描くのか拝読させて頂き、堪能させてもらいます。 この作品が人気になって非常に嬉しく思います。 <m(__)m>
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土佐屋治兵衛 さま 長文をお読み頂き、誠にありがとうございました。 途中で、土佐屋さんにアドバイスをして頂いたことで、 とても励まされると共に、作品をよりよくする参考になり、 大変感謝しております。 自分に対して自信が無い望の性格は、私にも当てはまりますw 望みたいに背が高くて、今時の顔なら展開のしようがあるのですが・・・・・・。 それで、望に一般の女の子の代表として、もどかしい気持ちや、ほんの小さなことが実現しただけでも、大喜びしちゃうところや、自分には関係の無いと思っていた業界の人間に翻弄されてしまうことを体験させて、読者に共感を持って頂けたら嬉しいなと 思って書きました。 土佐屋治
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