かの未琴

ハッピーエンドを疑え
これは…。 予定調和な物語は書き手にも読み手にもおまじないのような安心感がある。 辛いことあったって、素直に生きていればきっとハッピーになれるわ、と。 でもそれも自己愛。 本作主人公の周りに登場する男や女たちの自己愛とどこが違うのだろう。 克明に描かれる男たちの視線なんて、できれば幻想で目隠しされていたいのに、作者はそれを許してくれなかった。 どうすれば幸せになれる? どうすれば幸せになれた? そしてその幸せは本物? 余韻は残る。 今日は胸に残る物語に出会えて良かった。幸せ。
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