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カラフル
はじめアキラ@「もう一度、落下」発売中
2019/5/6 0:02
彼女が望んだ鮮やかな世界。
綾瀬シキ様、このたびはイベントにご参加くださり誠にありがとうございます。 早速ですが、レビューを書かせて頂こうと思います。 カラフル、というシンプルなタイトルに込められた意味。最初から最後まで、主人公の彼女への想いがいっぱいいっぱいに詰まった素敵なお話を読ませて頂きました。私は主人公に感情移入できるか?ということを重視して物語を読ませていただくことが多いのですが、とにかく綾瀬様はそこに手を抜かないで描ききって下さり、最後には主人公への共感やら切なさやらで胸がいっぱいになりました。 妄想コンテストのお題として「百“日”」を使う方は多いとは思います。ですが百、というキリのいい数字を持ってきている以上、その数字にもきちんとした意味を持たせてある作品の方がやはり印象はいいのかなと思われるのですが。 その意味を、きちんと説得力を持たせてくるのがこの作品だなと感じました。切ないながらも後味のいい、素敵な作品を読ませて頂けて本当に嬉しいです。 強いて言うなら、と思う惜しい点をいくつか。 (ちなみに誤字と思われる箇所はペコメに入れさせていただきました。2ページ目、ご確認ください。) 一つ。これは綾瀬様が高い技量を持っていると確信しているからこその進言なのですが……。 恋愛、ヒューマンドラマ系の作品において“病気で余命わずかなヒロインが死んで終わる”話というのは非常に数が多いです。食傷気味と言っても過言ではありません。厳しいことを言うのであれば、その結末が見えた時点で“なんだ、これもそのパターンか”と読むのをやめられてしまったり、感動するはずの場面で萎えられてしまったりすることさえあるだろうと予想されるレベルで多いです。 つまり、それでもなお読み手に感動を与えるには“他の同パターンの作品とは何か違うぞ?”と思わせることが必要になってきます。そして他の小説以上に、読者を良い意味で裏切るには高いハードルがあるのです。 難しいことを申し上げているのは百も承知ですが、最後の“実は彼女が己の限界を悟っていた”というのが作者が読者に突きつけたい“予想外のオチ”であるはず。 ならばそれをより読者に予想させないための“ミスリード”をもう少し盛り込まないと、他の作品との決定的な差別化が難しいかなと感じました。 すみません、長いので続きます。
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はじめアキラ@「もう一度、落下」発売中
2019/5/6 0:08
この素晴らしい結末を変える必要はないと思います。ただ、百日目の脱出が成功しないか、成功てもすぐに力尽きてしまうんだろうな、というのは正直読めてしまうところがありました。ドランクの中身に関しても伏線がありましたしね(それがお見事でもあるのですが)。 ですので彼女の言葉や態度に、読者をミスリードできる要素を加えてみるともっと良いかなと感じました。読者に、彼女の病気が治りそう!とか真逆の予想をさせればさせるほど恐らくオチが生きてくると思いますので。 それともう一つ。これは私の欲もあるのですが、どうせなら“入院する前の彼女の話”を盛り込んだ方が彼女の魅力が読者に伝わりやすいのではやいかなと。 例えば
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綾瀬 シキ@やや多忙
2019/5/6 8:25
はじめアキラさん この度は貴重な時間をいただきありがとうございました!こんなにじっくり読んでレビューをいただけるとは思ってもいなかったのでただただ感動しています。 まずは誤字大変失礼しました。読み返したつもりだったのですが、参加前にきちんと確認すべきでした。 重いものを扱った割に感じる軽さの理由が本当によく分かりました。説明が大変お上手なんですね!文字数に余裕があるのでもう少し彼女の背景や読者の心の振り幅を広げるアイディアを盛り込むべきでした。 こうやって作品にきちんと向き合っていただけるのは大変光栄なことです。 このアドバイスを糧に、素人ですが今後の創作活動に役立てさせていただきま
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