【コメント】凄い設定、深い謎解き

フェアリー・ブラッド　～　亜人検察官・桐生ハヤトの事件簿

凄い設定、深い謎解き

この物語は、人間が、亜人（吸血鬼）と共存する世界の中で描かれていきます。凄腕の亜人検察官桐生のハヤトの元に奇妙な誘拐事件解決の依頼が上司から舞い込んで来ます。それは一見、ただの家出事件の様に見えますが、誘拐されたというユリナが持つある秘密が、この事件の方向を大きく変えて行きます。ユリナは誘拐されたのか？家出なのか？そしてこの事件の本質は何なのか？その伏線と多くの複雑なピースが一つ一つの謎解きと共に明らかになって来ます。もう読み始めたら止まりません。読者はその深い謎に迷い込み、謎を解きたいと言う欲求で、一気読みしてしまう事、請負です。いつもながら潜水艦７号さんの素晴らしい表現力と設定の奥深さに唸らされてしまいます。本作品は第二部が存在すると言う事なので、続編も期待しております。素晴らしい作品をありがとうございました。