佐崎らいむ

映像になって飛び出して来る
冒頭は至ってまじめな職業訓練所の風景……なのに、もうそこで、それぞれのキャラの癖の強さがジワジワにじみ出てくる。この作者の凄い所です。 日常風景から、突然非日常に事態が展開しても、キャラがその展開を華麗に誘導して、ファンタジーに導いてくれる。 いやあ、楽しかったです。グロイのが苦手な私は、片目をつぶりながら、あんなシーン、こんなシーンを見て居ました。(小説なのに表現のリアリティがすごくて) もしもいつか、こんな世界が現実になったら、それはそれで、凝り固まって差別が蔓延した今の人間社会に、逆に良い風が吹くのかもしれないと、フッと思いました。いや、満月を見て血が騒ぐ人の中には、案外もうそんな血が混ざってたりして……。 社会人の日常と妖怪バトルを織り交ぜたお仕事ファンタジー!  ばっちり楽しませていただきました!

この投稿に対するコメントはありません