秋月一花

少年と少女は、放課後の音楽室で…
夕暮れ色がだんだんと色を失っていく特別な時間。 音楽室で少年と少女はピアノを弾きながら睦みあう。 ひらひらと自在に鍵盤を飛び回る指そのままに、少女は自由で自分の感性を信じている。 だから隣に座る彼女せいで気もそぞろな少年の嘘は、彼女の前では形無しです。 官能的なキスは、大人の階段を登り始めたばかりの二人にはまだ冒険だから、少し野性的なのかもしれません。 それでいて、穏やかなピアノの音色が繊細で芸術家肌の彼の心を撫でていくラストはとても穏やかで柔らか。 蝶々が空で離れたりくっついたりするのを眺めているような、どこか懐かしくて美しい物語でした。 そしてそして、小編のなかにきらめく表現が惜しげもなく散りばめられているのは、作者・閏間様の魅力ですね!
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