二度目のイベント参加ありがとうございます。
 K・Sメッセさん、大変ご無沙汰しております。二度目のイベント参加ありがとうございます。前回同様、遠慮なく辛口でいかせて頂きます。  以前拝見した文章に比べ、非常に読みやすくなっておりました。独特な文体は変わらずですが、主語にある程度一貫性が保たれているので、ひっかかるようなことはありませんでした。ので、今回は文章的なことではなくストーリーないし小説全体の方針について触れさせて頂きます。  読んでいてまず思ったのが、この物語全体の最終目的が何なのか見えてこないな、と言うことでした。会社が倒産して魔法使いになるのは良いのですが、最終的に何を成しえたいのか、と言いますか。主人公が、ではなく、物語全体として。それがいまいち伝わってこないので、話の流れの中の、どこに重点を置いて読み進めていけばいいのかがはっきりせず、また、起伏を感じにくくなってしまっている気がします。つまり端的に申しまして、淡々としてしまっているのです。この辺りを気をつけると、臨場感や没入感を感じさせられます。  また、これは私の主観ですが、この作品は小説というよりもシナリオに近いのではと感じました。描写が全て説明的で(心理描写ですらそう)、内容が頭に入ってきにくくなっています。物語の設定書を読まされているような箇所が多々見受けられました。「~とは~である。」そしてそれについての説明が延々と続く。これでは読者に先を読ませることが難しいです。もっと自然に、波が岸に打ち寄せるようなイメージで自然と頭に入ってくるように意識すると良くなると思います。つまり、説明ではなく、主人公の陥った状況や相手との会話から読者に悟らせる、ということです。(文体を変えよ、という意味ではありませんので悪しからず)  もし書きたいものを書くんだ、ということであればそれで良いのですが、それでは読んでもらうことが難しくなります。もし一人でも多くの方に読んで貰おうと思うならば、読者に受け入れられやすいように何かを変えていかなかればなりません。  あまり色々言ってしまっても消化しきれないと思いますので、今回のレビューはこの辺りで締めさせて頂きます。  この度はイベントに参加頂きまして、誠にありがとうございました。もう一作品のレビューは、もう少々お待ちくださいませ。 ゆな
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