Takehiko

刹那の永遠
深い味わいのある余韻の残る物語でした。 夏の日の情景、爺との時間 人間の手の入らぬ本当の自然への畏怖 そのすべてが、黄昏の赤の風景から 完全に昏くなるまでの、刹那の時を閉じ込めて、 美しく壊れることのない宝石のように 少年の心にずっと輝いているのだと思いました。 微かな蛍の光のように、 少年の時間も爺の時間も流れてゆきますが 爺から少年へ、いずれ少年から誰かに 受け継がれてゆく永遠というものも、 確かにあるんじゃないかと 最後にほっと溜息と共に思いました。 何度もこの季節になると読み返したくなる そんな物語でした。 良い時間をいただきました。 ありがとうございました。
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感想ありがとうございます。読み終えた後に、何かを得ていただけたなら、これ以上の喜びはありません。この一瞬もまた、かけがえのないものだと胸に刻み、創作に励みたいと思います。ありがとうございました。
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