ファンタジックな冬のストーリーの導入部でした。
雪景色の街が舞台。冷気を読み手が体感できる描写が見事です。冬花が注文されたココアを作る手順の紹介も丁寧です。彼女が好感を抱いた男は静かに店を去る。冬花が自分の珈琲を淹れようとケトルを引き寄せるほど静謐な時間が過ぎていきます。その直後、次々に常連客が来店し、一転してガヤガヤする流れは素晴らしい。非常に緩急のついた演出です。綺麗で静かな男性客は何者なのか。ファンタジックな冬のストーリーの導入部でした。

この投稿に対するコメントはありません