読者それぞれの解釈を聞きたくなる話でした
骨太のストーリーです。硬質の文体も、歴史作品の世界観とマッチしています。言及されているのは「宝暦治水事件」ですね。美談だという見方で語られがちなエピソードに対して、違う角度から切り込んでいます。当時の人々のさまざまな想い、あまり語られなかった出来事、そして立場の違い……。何度も読み返して、読者それぞれの解釈を聞きたくなる話でした。
2件

この投稿に対するコメントはありません