義士への憶(おも)い

薩摩義士の物語。ある実話から可能性を描きました。

hm1179no7

10分 (5,816文字)
薩摩義士や宝暦治水の物語が生み出した、可能性の一つです。

3 100

あらすじ

昭和初期の岐阜県。片田舎で薩摩義士という偉人の史跡がある寺院を取り上げようとしたある名士は、役員を勤めていた団体で、記念誌に掲載するエッセイの執筆に悩んでいた。地元では、反対する人もいたためだ。

感想・レビュー 1

読者それぞれの解釈を聞きたくなる話でした

骨太のストーリーです。硬質の文体も、歴史作品の世界観とマッチしています。言及されているのは「宝暦治水事件」ですね。美談だという見方で語られがちなエピソードに対して、違う角度から切り込んでいます。当時の
2件