現代人が失った何かが伝わってくる気がします
平安時代前期の話。〝ヤマタノオロチの欠片から生れた化け物〟が住むという。この冒頭だけで、読み手の熱が上がります。純粋無垢な少年と少女の出会い。大人の事情は関係ない。先入観ではなく、自分が自分自身で見て、感じたものだけを信じる。再び胸が熱くなります。まだ人と人ならざるものの区別が判然としていなかった頃。現代人が失った何かが伝わってくる気がします。

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