一家族の中で展開するトラブルや家族間の悩みや個人の悩みや抱える過去…とても読み応えのある作品で第四章から本作品のタイトルに通じる最終章は本当に毎日、定期的にされる更新が楽しみな、気になる、目が離せない展開でした。物語が完結した今は すっかり 『 B e l i e v e i n S pring 』のロスになっています。紆余曲折ありながら、気持ちを通じ合わせた理月と星一の2年後が穏やかに一緒に暮らしていて欲しいし、3人の子ども達が独立する7年後の和之の選択はどうなるか等…読み手側に余韻を残す終わり方でした。個人的には和之には夫や親ではない個人として自分に正直に一歩前に進んで欲しいと思うし、理誠の和之への愛も本物であって欲しいと思います。あとがきに実は本作品が2001年から開始後2003年で一旦中断され、2017年から再開された作品だったと知り、作者の千住先生には読み応えのある重厚な物語を完結して頂き、本作品に出会わせて頂いたことに感謝したい思いでいっぱいです。
miyu