りかりー

まなさん、わたしの作品に毎日応援本当にありがとうございます! とても嬉しいです(*´∀`) またお付き合いいただけると嬉しいですφ(゜゜)ノ゜ 『若恋』榊の思い 大神組若頭、大神奏だけが大切だった。 死んでもいいと思ってた自分に生きて俺のそばにいろと叫んでくれたひと。 その大切な若と絶体絶命に陥った時、助けてくれたのが彼女だった。 彼女はケガを負い、傷が完治しその身が安全だと言えるまで守らなければならない。 「大神さまったらね、最近お相手してくださらなくなったのよ。寂しいわ」 夜の蝶たちが不満を口にする。 若が彼女を保護してから足を向けることのなかった店。 「どんな子猫ちゃんを拾ったのかしら。一度見てみたいわ、ね?」 ちらりと自分を見る和服姿の女性は馴染みのママ。落ち着いた雰囲気の中に嫉妬の炎が見えた。 店に顔を出して数日後。 りおさんの姿を見失ったと一也から連絡が入った。 校門前で待っても出てくることはなかったという。 「いなくなった、だと!?龍神会の奴らの仕業か!!」 龍神会の動きはすべて把握していた。違う。 「じゃあ、誰がりおを?」 学校内で姿を消した。 人目もある中でそう簡単には連れ出せない。 りおさんの行方がしれない焦りに目の前が暗くなる。 『世界中の誰もが許さないと言っても、わたしは許すよ。きっと妹さんだって同じ気持ち』 背中に手を回して抱き締めてくれた温もりが今もはっきりと残ってる。 胸が苦しくなる。息ができない。 潰れるかの痛みに声が出ない。 いったい、誰が何のために…… 微かに雨垂れの音が…聞こえる… 気がつくと手には結束バンドされ冷たい床に転がされていた。 校舎の中にいたはずなのに辺りは薄暗い。 周りを見渡すと明かり取りの小さな窓から月が見えた。 誰か、助けて! 口には猿ぐつわを噛まされていて声にならなかった。 もがいているうちに足音が聞こえて、端の扉が開かれた。 「え……?」 光るモノを片手にした髪の長い女性を見上げりおは心の中で叫んだ。 「う、そ!!」 続く
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りかりーさん、ありがとうございます✩続き楽しみにしてます🎶(*´ο`*)

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