氷山の一角理論というのを持っている。見えているのがすべてじゃないって考え。 たとえばエブリスタで最近はじめたばかりの人とかがいたとして、投稿作品が1つとか2つでも、実はその人がすごい才能の持ち主ですばらしい作品を書いているってことはあると思う。ここでの活動が短いだけで、実はもう何十年もすごい作品を書いている人かもしれない。 そういうのがあるから、活動が短いとか作品が少ないとかで評価しちゃいけないと思ってるし、自分でもしないように気をつけている。 これとは逆に、スターがいっぱいついている作品をたくさん書いている人や、書籍化された作品がある人がいても、その作品が自分の心に響くかは別物だというのもある。妄想コンテストで上位に評価された作品でも自分の感覚からしたらつまらないと思えるものも多々ある。数ページ読んで本棚から外すこともある。 学校の授業の教科書じゃないのだから、自分の好みに合わないものを無理して読む必要もなく、すぐに切り捨てるのも問題ないだろう。 一冊だけじゃ単なる偶然かもしれないと思って、他の作品を読もうとすることはあるが、たいてい「やっぱり合わないな」と思うことが多く、最近は、コンテストの作品数が多すぎるのもあってか、ちょっと読んで合わないと思ったら他の作品をチェックすることも無くなってしまった。 それこそ、氷山の一角ならもっと他を確認しろよということになるのかもしれないが、「めんどくさい」が先に立ってしまう。 自分がそうだから、きっと私の書いたものもそういう感じでどんどん切り捨てられているのだろうなとは思っている。万人にウケるものを描くのは不可能だ。 でも、できるだけ多くの人に読んで評価してもらいたい(必ずしもプラスだけではなく)と思っている。書いて出して終わりじゃなく、その後が欲しいというのは誰もが思うことだろう。そのためにこういう場所で作品を発表しているのだろうから。 誰かの作品を読んで何かを感じたら、できるだけことばでそれを伝えたいとは思っている。“いいね”では伝わらないことを。

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