風巻ユウ

厳しい世界の 一欠片の人情が 更に苦しい想いを生む
忍ぶ恋ですね。忍者だからとて、恋まで忍んでは詮無かろうと、胸を締め付けられる思いで読ませていただきました。 全体を通して、主人公くんの切ない想いが、流麗なお手によって安定した文体で綴られいて秀逸です。 忍者という厳しい世界で恋をして、それが叶えられるのかどうかといったらコメディにでもしない限りハッピーエンドは無理でしょう。 悲恋は見えてましたが、最後まで、どこかに救いがあるんじゃないかと、彼らの幸せを願わずにはいられなかったです。 そこも含めて綺麗に物語が集約されていて、読後の後味は悪くなく、むしろすっきり読めて良かったです。 できたら、主人公くんが辻里に惚れた経緯も読んでみたかったです。 というのも、特別な思いがあるの後に、過去に何かあって惚れたエピソードがくると期待していたら何も無かったのが…ちょっと残念だったからです。 と、書いてしまいましたが、個人的な思いなので気になさらないでください。 素敵な作品を読ませていただき有難う御座いました<(_ _)>

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