潜水艦7号

『不治の病』
毎回々驚かされるのですが。 この作者様の作品における科学的考察は、とても凡人の及ぶところではありません。 今回もまた、難病とされるALSについての深い知識が示されており、感心させられることしきりです。一体どれだけ下調べすれば此処まで書けるのだろうかと、その高邁な姿勢に深く感銘を受けました。 現在、ALSの治療としてはiPS細胞を使った治験が始まろうとしているそうです。そのiPS細胞の生みの親、山中教授は「新薬が金儲けに取り込まれないようにしないといけない」と奔走していると聞いた事があります。 本作のように、そうした人間の愛があってこそ、新たな道が開けるのでしょうね。 そして、本作では苦しみの果てに『希望』を見出します。 ですがその一方で、もうひとつの『不治の病』に主人公たちは罹患してしまうのです。 そう、それは古来より『草津の湯でも治らない』という。 『恋の病』です。 この病気こそ、永遠に完治することなく続いて欲しいものです。
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最後までお読み頂き、こんなにも素晴らしいレビューを書いて頂き、本当に嬉しいです。 この作品はそれ程、調査の時間は掛けていません。むしろ8千字コントロールに多くの時間を割きました。短編は本当に難しいですね。 『オレだけが居ない地球』もそろそろ完結ですね。どんなラストを迎えるのか楽しみです!! いずれにしろレビューを頂き、ありがとうございます。 感謝を込めて! みぐ🐧
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