とまと

読み終えた時、嗚咽が止まらなかった
冒頭、本来であれば、凄まじく恐ろしい、場合によっては凄惨とも思える内容が淡々と語られます。 主旋律のピアノから始まり、少しづつ楽器が増えて行き、最後にはオーケストラになる様な。極寒の土地に雪解けが訪れて春になる様な。 そんなイメージの作品です。 特に10ページの『ぬくもり』が沁み渡って行く表現が、ことに美しくて何度も何度も読み返しました。 日々の喧騒に紛れて自分の事は後回しになってしまいがちですが、時には立ち止まって、自分や周りの人に優しくならなければ。 そんな気持ちになる、素晴らしい作品でした。
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なんと素敵なレビューでしょうか。 こんな身に余るコメントをいただけて、 お恥ずかしくも有難いです。 お察しとは思いますが、 これは数年前の実体験が元になっておりますので 僕の文章力・・というより経験談に近いと思いますので とまとさんが、かくも素敵なお気持ちになれるのは おそらく僕の後悔や想いをとまとさんがしっかりと キャッチしてくださったからに他なりません。 病は最悪でしたし、完治も出来ませんでしたが こんな経験も無駄なものではなかったようで 僕は人との関りや、家族の在り方を 自分がいなくなる直前ではなしに、見つめ直すことが出来ました。 善意の輸血が無ければ、僕は後悔をいっぱい持ったまま

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