有栖川 露陰

Yahooに「異世界ものラノベは現代の時代劇云々」という現代ビジネスの記事が掲載されてまして、恥ずかしながら始めて「ナーロッパ」なる言葉を知りました。 私もまた西洋風異世界を書いてますが、真に迫るものを描くには学びが足りない身なのでよそ様を笑うことは出来ません。 (学びを十分にしようとしたら、一生かかっても本編が書けませんし。気象、地理、農耕、文化、宗教、言語などなど、きりがありません) あと、人名とキリスト教の関係とかは異世界の歴史を拵えてなんとか異世界なりの由来をでっち上げてます。 西方大陸南東の海上に浮かぶ列島を中継し、更に東に海路をとれば東方大陸の窓口となる港が見えて、其処がオスマン朝とビザンツ帝国ごっちゃみたいな文化の貿易立国で、そのまた北東に位置する国の古き海の民云々といった具合に。 19世紀初頭の科学力で、既に列強諸国に師団制が普及してて、准将がいないから少将の旅団長、師団長が混在してて、宗教は多神教で、ゲルマン化したスラヴ民族とかバルトドイツ人(ロシア帝国のグリッペンベルグ将軍みたいな)をイメージした民族が主人公勢力で とりあえずパンを食い、馬鈴薯がある世界で、なんか神主の親玉が宰相と大元帥兼任してドゥーチェになってるし(イメージしてるのはリシュリュー公、マザラン枢機卿、ムッソリーニ、平清盛、パプテマス・シロッコみたいな有能な権力者です。警察機構の掌握はナチスドイツがモデルですがチョビヒゲはイメージ元ではありません。勿論スターリンも違います!)、大戦略(グランドストラテジー)も滅茶苦茶だし、 コサックとランツクネヒトと薩摩士族と平安末期の関東武士団をごっちゃにした軍閥自治区が蜂起するし、で私の異世界ものは『ナーロッパ』なんて揶揄される世界観より遥かに酷いな、と我ながらに感じます。 でも、中世ならぬ近代ヨーロッパ風異世界、良いですよね! 馬鈴薯出してうるさくつっこまれたりしないし!そもそも異世界のジャガイモが我々の知るジャガイモであるかは不明ですが! 『皇国の守護者』とか『軍靴のバルツァー』、『トリニティ・ブラッド』、『プリンセス・プリンシパル』あたりがお好きなら絶対惹かれると思います。 広がれ!近代西洋風異世界もの!
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