小原ききょう

手紙
「手紙」 まず文房具屋という舞台設定のせいか、静かで清楚な雰囲気が漂う。人が行き来する場所なのに、静かに物語が展開していく。封筒や、便箋という小道具のせいかもしれないが、かなり上品なイメージで読んでいける。 それは、作者も意図していると想像する。 そして、違和感のある女性の登場。(店を訪れる人は、何らかの特徴があり、皆、主人公の目に留まる) その主人公の視点から、主人公が心の優しい人物だと想像できます。 「幸せの中に・・」という名言の登場。(個人的に心の中に残りました) そして、その女性の書いた文字・・ああ、なんという余韻を残したのでしょうか。 少年のエピソード・・最後の文字とのリンクが見事です。 最後の胸に響くエピソードなど読むとこの作品・・ 奥が深い! そして、引き出しも多い! 必ず出てくる「愛の鐘」・・いいですね。 文房具屋さんを舞台にしたこの連作小説は絶対に長編になる・・そう確信めいたものが生まれました。
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こんにちは(=^ェ^=)けいたんです。この度は、レビューを書いてくださって本当にありがとうございました。 迷いながら書き、皆様に読んでいただける事が喜びです。 それは、私が見つめた哀しみや優しさに共感してくださったという安堵と喜びなのだと思っています。 続きは決めていませんが、思い入れのある懐かしい文房具屋さん。 店主の性別すら不明のまま完結させたので…また、お目にかけられるよう精進いたします。 本当に嬉しかったです。 ありがとうございました。
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