青星明良

犯罪心理のプロ(干物女)がネット社会の闇を暴く!! ただし、一番どす黒いのは……
私はいまだにガラケーでSNSも一切やっていないネット音痴なのですが、近年の若者たちにとってはネットのない生活なんて絶対にあり得ないほどネット社会は隆盛を極めているみたいです。 そして、隆盛という光の陰では、一歩間違えたら犯罪に繋がるような闇がうごめいている。その闇こそが、ネット社会を生きる若者たちの心の闇そのものなのかも知れない……。 そう強く感じさせるような事件が、今作品では描かれています。 ユーチューバーを生業にしている人たちの中には炎上上等の危険な配信をしている人たちがいる(もちろん、そんな人たちばかりではないでしょうが)とはニュースでよく耳にしていましたが、作中に出てくる鴨志田という動画配信者は本当に刹那的な生き方をしていて「こいつ、マジで危ういなぁ……」と恐れを抱きました。 ネットそのものが危険というわけではないと私個人は思うのですよ。 ネットというのは、使用する人間の可能性や行動力を拡大してくれるツールなのだと思います。 使い方によっては社会のために役立てることもできる。 でも、心に闇や凶暴性を隠した人間がこのツールを手にすると、その人間の可能性――心の闇――が拡大してしまい、社会の脅威となってしまうことがあるのではないでしょうか。 動画配信を通じて関わった作中人物たちの悲劇や凶行を見て、私はそんなふうに感じました。 「我々はネット社会の闇とどう向き合っていくべきか?」 作者さんにそう問いかけられているようです。ネット社会を生きる私たちにとって、非常にメッセージ性の強い作品となっています。 また、そんなネット社会の闇を犯罪心理学で暴いてくれるのが、今作品のヒロイン(……だよね?)である忠岡悲呂さんです。 何やねんこのヒロイン、髪の毛ボサボサで臭うし、大丈夫か? と一見頼りなそうですが、侮るなかれ。干物女な外見とは真逆な鋭い慧眼と心理学を駆使して、事件を解決に導いてくれます。 ……ただし、いちばーん油断できない人間は、この干物女ちゃんなんですけどね(白目) たぶん、彼女こそ作中で一番闇を抱えていると思う(笑) 今作品は連作短編としてシリーズ化するみたいなので、次はどんな事件が起きるのか楽しみですね。 次回作(もう連載始まってる)にも大いに期待しています!!
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ありがとうございます! この話は、徳憲警部補が忠岡女史と知り合う『一番最初の物語』という位置づけになっています。 これから数多の事件を二人で解決して行くことになるのですが、忠岡のキャラクター像を掘り下げるために、彼女の過去や家族についても触れて行く予定です。 去年書いた『最初で最後の事件』も、忠岡の過去を描いた短編としてこのシリーズに組み込みます(大幅改稿済み)ので、お付き合いいただけましたら幸いです!
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