小松菜 雅楽

親子が向き合う時間。決して疎かにしないで下さい。
手紙っていうのは憎いやつだと思う。 面と向かって話せば済むことなのに、書いている本人がいなくなった時に限って、一番大事な事を告白してくる。表情も見ることができないから、本人がどんな心持ちで書いたかも分からないし、読んだこっちもどんな気持ちでそれを受け取ったのか送り主は知ることはできない。 一方通行の、ドッチボールも真っ青な想いの弾丸。 だけど。人は大事なことは口に出せない呪いにかかっているのか。やっぱり手紙という一歩身を退いた手段に頼ってしまう。それがどれだけの後悔と悲しみを生んできたのか分かっていながら… 子供にとって親は距離を取ることはできても、縁を断ち切ることまではできない絶対的存在であり、その親からかけられた言葉は、その子にとって生涯の心の穴となります。 その穴を埋めるべく、子供は埋めてくれる相手を求め、傷付け、愛していくのですが、穴が広がりすぎてしまうと自暴自棄に陥り、終いには本作品の様な結末になってしまいかねません。 親はどう接していいか分からない。 子供は何を話し、どこまで心の内を見せていいのか分からない。 ギクシャクして、今にも逃げ出したくなる様な気まずい時間が流れることを承知のうえで、どうか親子の方々はできるだけ向き合う時間を作りあげて下さい。 手紙という、最終手段を使わせないためにも…
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小松菜 雅楽さん……! 凄く凄く、深く読んで下さりありがとうございます! 自分が言いたい事を全て代弁してもらえた感じで、最早何も返せない……。 手紙って本当にずるいんですよね……。 そう。 後出しじゃんけんのように。 ずるい。 でも、話し合いって勇気が要るし、なかなか出来ないんですよ。 だから手紙に逃げる。 とても難しいジャンルでしたが、 妄コンのために再アップして良かったです。 本当にありがとうございました。
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