Dear Ms. Amano,
 ご機嫌よう、アンジェラ様。この度はご指名頂き本当に嬉しく思います。私アメリア、精いっぱいレビューさせて頂きますわね。  端的に申しまして、心温まるとても素敵な作品でした。文章力は言わずもがな、特徴的な表現はありませんが安定した言い回し、けれど同じ表現が繰り返されるようなことは無く、一分の違和感も感じることなく読み進められました。これは一見簡単そうに見えますが、実際は中々出来ることではないと思うの。アンジェラ様は本当に素晴らしい作者様だと、御見それいたしましたのよ。  レビューさせて頂くに当たって前作も読ませて頂いたのだけれど、今作も目が自然に文字を追っていて、気づいたら更新分まで読み終えてしまっていましたわ。それくらい魅力ある、引き込まれる作品だと思います。  優子さまと亮弥さまの繊細な心理描写がよく表されていて、それがとても自然で。和やかな恋愛の中にも、歳の差であることから来る小さな不安や葛藤が本当にリアルで、とは言え胸が酷く締め付けられる程の苦しさはなく、その丁度いい心地よさというか……大人の恋愛とはこういうものなのだろうと思わされましたの。  少し切なくて、でも温かい。読んでいるこちらもしっとりとした余韻に浸れるような……。  恋って本当に難しいですわよね。心が通じ合った瞬間から次の不安が襲ってきて……愛しているのに、愛されているのに。その気持ちを知っているからこそ余計に心配になったりして。相手を知れば知るほどもっと知りたくなって。信頼しているのに、それでも本当に安心出来る日は中々訪れない。それでもこの作品は、ほんのりと、じんわりと心に染みわたってきたの。一生懸命な自分を認めてあげてもいいんじゃないかって、不思議とそう思えてきたのよ。  恋愛小説によくあるライバルの登場や突然の不幸などのイベントは無いけれど、だからこそ現実に非常に近しい感覚に、私は思わず心を奪われるの。優しくて、温かくて。
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 これは本当にただの感想になってしまうのですけれど、私、読んでいて途中で、ほんの一瞬、お二人がとても羨ましく感じたのよ。お互いを大切に、尊重して信頼して、そんなお二人の温かい心に。こんなに穏やかな恋愛、私は今まで一度もしたことはないわ、って。燃えるような恋はしたけれど、彼がいないと生きていけないって思うような恋はしたけれど、でも――それは本当に私の求めていたものだったのかしらって。もしかしたら違っていたんじゃないのかって。  優子様と亮弥様が羨ましくて、私もこんな風に穏やかに彼のことを想えたら良いいのに……って。どうしようもなく――そう、思ってしまったのよ。  きっとこのお二人がお互いを大切
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アメリア様 ご丁寧なレビューをいただき、ありがとうございます。 また、前作も踏まえた上でお読みくださったとのこと、現代日本という異国の物語に親しんでいただき、光栄です。 アメリア様ならどんな辛口が飛び出すかと、期待半分不安半分でお待ちしておりましたが、レビューには優しいほうのアメリア様しか見当たらず、拍子抜けしつつも安心いたしました。こんなに褒めてもらっていいのかしら。ありがとうございます。 文章を褒めていただきありがとうございます。これほど長編でも同じ表現や違和感に気づかれなかったというのは、とても意外でしたし、嬉しいです。自分ではあまり意識せずに本能で書いているので、自然にそうなって
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